こんにちは。
Y!mobileのキャンペーンの1つに、「セットでおトクキャンペーン2」があります。
店舗でもオンラインショップでも取り扱っており、「タブレットやPocket Wi-Fiを安く手に入れたい!」という方をターゲットにしているようです。
一見おトクに見えるこのキャンペーンですが、安い分満足できる用途は限られてきます。「セットでおトクキャンペーン2」が本当におトクなのか?気を付けるポイントはないか?について以下にまとめてみました。
Contents
「セットでおトクキャンペーン2」の特徴
「セットでおトクキャンペーン2」は下記ページに記載があり、Y!mobileでは現在も継続して契約を受け付けています。
Y!mobile「セットでおトクキャンペーン2」の特徴は
- 通話SIM(スマホorガラケー)の利用が必須
- 3年縛り(以降自動更新)
- 上記を満たせばタブレット端末代が全額割引
です。言い換えれば、
イメージでよいと思います。
MVNOや他回線併用時との比較が必要
ここでは、Y!mobile新規契約者が「セットでおトクキャンペーン2」を用いた場合の契約内容と料金を、MVNO(格安SIM)や他回線の料金プランと比較して考えてみましょう。
「セットでおトクキャンペーン2」は、1GBのデータ(SMS)SIMの契約+タブレット端末+スマホorガラケー回線SIMという構図になっています。
つまり、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)などの端末を用いない限りは、
- 2種の端末(タブレット+スマホorガラケー)
と、それぞれに対応した
- 2種の回線(タブレット用データSIM+スマホorガラケー回線)
を使用する人向けとなります。
スマホ1台持ちが良い人や、サブ機としてのタブレットはこれ以上要らないという人にはこのキャンペーンは向かないので、大手キャリアやMVNOの中で用途に合った最適なプランを探すのが良いと思います。
2種の端末と2種の回線を使用する以上、「セットでおトクキャンペーン2」の利点と欠点を考える上では、
- データ(SMS)SIMをタブレット端末で使用する場合
- 通話(スマホorガラケー)SIMをスマホorガラケーで使用する場合
の2通りに分けて、MVNOや他回線を使用した場合と比較する必要があります。
データ専用回線の比較
購入したタブレットを用いて外出先で通信を行う場合には、Wi-FI接続もしくはモバイルデータ通信を行うために、データ専用回線用のSIMカードを契約する必要があります。
「セットでおトクキャンペーン2」は3年間のデータ専用回線契約が条件となっています。
では、ほぼ同等のデータ回線をMVNOで維持する場合と比較して、「セットでおトクキャンペーン2」のメリット、デメリットを詳しく見ていきましょう。
データ(SMS)SIMをタブレットで使用する
まずは、データ(SMS)SIMとタブレット端末を契約する場合の比較です。
下記の表では価格と品質の面で評判の高いDMMモバイルのシングルプランとの比較を行っています。
Y!mobile 「セットでおトクキャンペーン2」 データプランS | (SMS機能付帯) |
|
---|---|---|
データ+SMS 1GB/月の基本料 | 980円/月 | 630円/月 |
初月料金や手数料 | 事務手数料3000円 +謎の初月強制?オプション料 | 事務手数料3000円+SIM発行手数料394円 ※エントリーパッケージ ※「事務手数料0円」キャンペーン期間あり |
データ繰り越し | 不可 | 1ヶ月分繰り越し可 |
データ追加チャージ | 500円/500MB | 100MB→200円 500MB→600円 1GB→1100円 1GB(繰越不可)→480円 |
別途通話SIM(スマホorガラケー)の契約 | 必須 | 不要(任意) |
最低利用期間 | 3年間、以降自動更新 | 初月のみ、自動更新なし |
端末 | 指定機種からタブレット(Pocket Wi-fi)を選択可 | 他店端末を持ち込み可 or別途購入、分割可 |
端末代金 | 3年間使用すれば 全額割引 | 一括または分割購入 ポイントバック(Amazonギフト券)やキャッシュバックのキャンペーン有 |
通信速度 | ◎ | 〇 |
備考 | Yahoo!プレミアム会員特典が使える | |
申込方法 | オンラインショップor店舗 |
基本料だけを見ると、「セットでおトクキャンペーン2」とDMMモバイルで350円/月の差額が出ます。3年縛りの間に生じる差額は350×36=12,600円です。
データプランのメリット
通信速度が速い
MVNOの回線に比べると、十分な高速通信を毎月1GB分使用できるメリットがあります。
MVNOの中でもDMMモバイルなどは比較的通信速度が安定していますが、Y!mobileは大手キャリアと遜色ない通信速度が昼夜問わず出るため、タブレットでネットを完全ストレスフリーで楽しみたい場合に、Y!mobileの回線を比較的安価で使える点はメリットの1つと言えます。
端末が安価で手に入る
DMMモバイルのSIMはかなり安価に維持できるSIMですので、一般的なMVNOの1GBデータ(SMS)SIMとの差額は約10,000円前後となります。
3年縛りではありますが、その契約を全うすれば端末代は全額割り引かれるため、差額を10,000円払って高速通信とタブレット端末が手に入ると考えればおトク感はあると思います。
(ただし、MVNOの場合も新規契約者に対してキャッシュバックを行っている場合が多いため、選択するMVNOによっては厳密に計算すると差額がもっと広がってしまう場合があります。そうなるとタブレット端末が差額を払うだけのスペックがあるかどうかをより検証する必要が出てきます)
Yahoo!プレミアムの会員特典が使える
Y!mobileのデータプランを契約している場合、Yahoo!プレミアム会員特典が付きます。つまりYahooショッピングやLOHACOで買い物をするとポイントが5倍以上貯まるというものです。
普段楽天やAmazonで買い物をしている方でも、Y!mobileユーザーであればYahooショッピングで購入したほうがポイントが大量について安く購入ができる場合があります。
通販での買い物をよくされる方は、データプラン契約によって、YahooショッピングとLOHACOでお得に買い物をすることができます。
データプランのデメリット
プラン変更ができない(通信量を選べない)
「セットでおトクキャンペーン2」を契約した場合、データ(SMS)専用SIMを3年間使用することになります。
注意しなくてはいけないのが、選べる通信量が「1GB/月」と「7GB/月」の2種類しかない点です。恐らく、タブレットのライトユーザーか、Pocket Wi-Fi用の2種類しかないためこのような選択肢になるのだと思うのですが、3GB、5GBなどの選択肢が無い時点で、使用状況によって最適な通信量を選ぶことはできないと言っていいでしょう。
データ量の繰り越しができない
加えて、主要なMVNOが対応しているデータ繰り越し機能がY!mobileには無いので、不足するデータ量の補填は全て「データ追加チャージ」で行うしかありません。
1GBはあくまでサブの扱いであれば、他のMVNOなどの回線と併用して使うことができますが、それならわざわざ3年間も使い切るのが難しいY!mobileのSIMにお金を掛けるのはおススメ出来ません。Y!mobileのデータSIMをメイン回線で使いながら、不足分は他のMVNOのデータSIMで補いつつ併用して使う場合には、この1GBの高速通信を有効に使うことができます。
3年縛り、更新月以外は契約解除料が掛かる
Y!mobileのタブレット用SIMを契約する上での最大のデメリットは契約年数が長いことです。
音声通話SIMであれば、電話番号の不正取得や大量取得を避けるためにある程度の最低利用期間が設けられるのは頷けます。しかし、データSIMで3年も縛り付けられるのはかなり時代に逆行しています。
3年間もあればデータの使用形態も変わるでしょうし、別の魅力的なMVNOや大手プランが出てきて検討する必要も出てくると思いますので、その時にY!mobileの回線を持ち続けていると選択の自由が奪われます。
契約解除料は10,260円(税込)、更新月が終わると自動で3年契約が始まるので、相当長い期間Y!mobileに骨を埋める覚悟が無いと損をする気がします。せめて2年にしてほしい。
端末が自由に選択できない
これは、MVNOとの3年間の差額が10,000円程度でもあることからわかるように、1万円で購入できるレベルの端末から選ぶしかないということになります。MVNOであれば、別途端末を購入する必要がありますが、その分選べる端末の種類はグッと広がります。
一番怖いのは、僕のように「タブレットは便利だ」という固定概念から購入して、「全然使えないじゃん!」という感想で終わってしまうことです。当たり前のようにロースペックな端末しか選べないので、それは承知の上で申し込む必要があります。
不要なオプションを店舗購入時に(半強制的に)付けられる
店舗購入時にあり得ることなのですが、契約時に有料オプションが付いてくる場合があります。
本来、「オプション」という名前が付いているくらいなので、追加するかどうかの選択はユーザーが決めることができるはずですが、店員さんが何かと理由を付けて初月はオプションを付けてきます。(回避できるのかもしれませんが、方法はわかりません…)
以下は他の方の体験談です。
僕の場合は「故障安心パック」500円/月(税抜)が初期状態では回避不可という説明を受け、1か月間使用したのちに解除をしました。が、実際オプションに強制力がある記述はYmobileホームページには見当たりません。規約上は回避できるはずです。
MVNOの場合もオプションは多数用意してありますが、オンライン申し込みだとに任意で選択するスタイルがほとんどなので、強制されて申し込む場合はほとんどないかと思います。
通話プラン(スマホorガラケー)の契約が必須である
つまり、タブレットをこの値段で使いたいなら、通話回線もY!mobileにしなければなりません。
大半のMVNOの通常のデータプランであればそのような縛りがありませんので、A社をデータ専用回線、B社を通話メイン回線というように分けて契約することが可能ですが、
「セットでおトクキャンペーン2」は通話もデータもY!mobileで契約する必要があります。つまりY!mobileにおんぶにだっこ状態にならなくてはいけません。
モバイル回線についてはY!mobileに全て任せた!という場合にのみ、安価にタブレットが使えておトクだよ、ということです。
音声通話回線の比較
スマホ回線(音声+データ)もしくはガラケー回線(音声専用)の契約が必須
タブレット端末代を全額割引にしてもらうためは、Y!mobileの音声通話回線が同時に契約中である必要があります。
既にY!mobile回線をお持ちの方はすぐに「セットでおトクキャンペーン2」を適用することができるのですが、お持ちでない方はMNPなり新規契約などでY!mobileの通話回線(スマホ回線orガラケー回線)を所持する必要があります。
そのため、キャンペーンの内容や金額が妥当であるかを議論する為には、スマホプランやガラケープランの比較をも行う必要があります。
ガラケー(通話専用プラン)の、Docomoとの比較
ここでは僕が実際に契約を行ったガラケープランの比較を行ってみようと思います。
ガラケー(通話専用プラン)を安価に契約する場合は、Y!mobileのガラケープラン「ケータイプランSS」とDocomoのFOMA「バリュープラン」が選択肢として挙げられます。
「セットでおトクキャンペーン2」でガラケーを契約する場合でもこの「ケータイプランSS」が対象になるため、Y!mobileの「ケータイプランSS」と、同価格のDocomoの「タイプSSバリュー」を比較してみましょう。
Y!mobile セットでおトクキャンペーン2 ケータイプランSS | Docomo タイプSSバリュー | |||
---|---|---|---|---|
月額料金 | 1200円/月 (3年目からは934円/月) | 934円/月 | ||
無料通話 | Softbank,Y!mobile宛は 1時~21時まで通話無料 | 1000円(25分) | ||
キャリアメール | 無料で使用可 (@yahoo.ne.jp) | iモード(300円/月)の 申し込みが必要 | ||
オプション | スーパー誰とでも定額(1000円/月) | カケホーダイプランは別途用意されている | ||
初期費用 | 事務手数料3000円 +初期強制?オプション | 事務手数料3000円 | ||
契約年数 | 2年契約(自動更新) | 2年契約(自動更新) | ||
端末 | 毎月割引で購入可能 (指定端末のみ) | 別途白ロムガラケーやSIMフリースマホを購入する必要有 | ||
端末代金 | 2年契約中の 月額料金に含まれる (上記月額料金以外の負担は0円) | 上に準ずる、 白ロムガラケーやSIMフリースマホの代金が生じる | ||
通話品質 | VoLTE/3G | 3Gのみ | ||
申し込み方法 | オンラインショップor店舗 | 店舗へ端末を持ち込み |
両方とも基本料は934円/月です。Y!mobileの場合、機種代金を2年間で払い切るため全額割引にはならず、初めの2年間は1200円/月となります。
Docomoの場合は3Gガラケーを店舗で既に扱っていないため、バリュープランを契約する場合には端末を事前に準備し店舗に持ち込む必要があります。(以下ページを参考にしました。)
ガラケープラン(ケータイプランSS)のメリット
既に大手キャリアもMVNOも本格的にスマホ市場に移行し、ガラケーに力を入れていないのに対し、Y!mobileのガラケープランはかなり使い勝手が良く優秀という声をよく聞きます。
4GVoLTE ガラケー回線を安価で保持できる
大手3社の通話専用SIM(ガラケー)で、Y!mobileと同価格帯で使用できるのは全て3G回線になります。個人的には3Gでも充分通話ができると思いますが、同価格帯なら通話品質の安定している4GVoLTEの方がストレスフリーに通話ができると思います。
3G受信もできるため、デュアルスタンバイ(DSDS)スマホにも対応している
このガラケーSIMの優れた点として、4Gだけでなく3Gでの通話着信も可能な点があります。
例えば、MVNOの安価なデータSIMと、Y!mobileのガラケーSIMを、デュアルスタンバイ(DSDS)可能なSIMフリースマホに挿入すれば、ガラケーSIMでもデータ使用中に着信を受けることができます。
キャリアメールが無料で使える
ガラケーのみの契約であっても、キャリアメールを無料で登録して使用することができます。(ケータイプランSSにパケット機能を付帯してガラケーで使用するか、他のスマホやタブレットで設定を行って使用することができる)
AU、Docomo、Softbank各ガラケーを使用する場合は、ガラケーで使用するパケット通信契約を300円/月で申し込んで初めてキャリアメールが使えますが、Y!mobileのケータイプランSSではパケット通信契約が無くてもキャリアメールが使えます。
gmailを代表としたフリーメールが主流となり、キャリアメールの需要は減っています。一方で、新規にキャリアメールを取得すると、意外と本人確認認証作業等で役に立ちます。
カケホーダイオプションが他社よりも安い
上記比較表は、あくまで通話頻度の低い場合のプラン例を示しています。
しかし、Y!mobileを選ぶメリットの1つに、カケホーダイオプションを付けた場合も他社より安価に維持できるという点があります。
他社も含めたカケホーダイの価格についてはここでは割愛しますが、以下のページが参考になります。
ガラケープラン(ケータイプランSS)のデメリット
もちろん、Y!mobileでガラケーSIMを契約するデメリットも存在します。
基本料で使える無料通話はSoftbank、Y!mobile宛のみ
基本料の状態で、1時~21時まで使える無料通話がついていますが、これはSoftbank、Y!mobile宛の通話のみになります。
家族や友人がSoftbankやY!mobileユーザーであれば便利な機能ですが、それでも21時~1時の間は使用できませんし、ビジネスなどで多数の人間に発信する場合はこの無料通話はあまり意味を為しません。
初回契約時に余計なオプションを付けられる
データプランのデメリットでも挙げましたが、ガラケープランの場合でも、半強制的に初月はオプションを付加させられます。
僕が「セットでおトクキャンペーン2」を申し込んだ際は、ガラケーに
「スーパー誰とでも定額」「ケータイ基本パック」「ワイドサポート」「故障安心パック」
の計4つのオプションが付けられこれだけで2500円余計に掛かっています。
これも恐らく必須ではないのでしょうが、店舗申し込み時にはおそらくこの流れに持っていかれます。
購入する端末(ガラケー)にプレフィクス機能がない
パケット契約をしなければ、ガラケーなんぞ通話が問題なくできればいいだろうと僕は思いますが、プレフィクス機能が無いのが少し残念でした。
購入したのはDigno 502KCです。
楽天でんわなどを用いて通話料を安くしたい場合でも、この端末にはプレフィクス付加機能がないため、長い番号を手動で打ち込むか、連絡先に1つ1つプレフィクスを付加するなど原始的な方法で通話料を節約するしかありません。
その他の機能として、LINEがインストールされていますが、通信を行わない場合は使用できません。OSの性能は良さそうですが、恐らく新規にアプリのインストールは出来ないと思います(ネットが使えなくてもBluetooth接続等すればできるのかもしれませんが、やっていません)
カメラなどはある程度の性能があると思うので、SDカードやBluetoothを用いて写真データを保管や外部へ保存することは可能だと思います。また、ガラケーなので高い耐久性を持ちます。少々落としても傷はつきますが機能に支障はありません。
スマホプラン(音声+データSIM)の比較
では、次にスマホプラン(音声通話+データSIM)を選択した場合の、他MVNOとのプラン内容比較を行ってみましょう。
ここでは、Y!mobileの最安スマホプラン「スマホプランS」と、MVNOの中でも低容量通信での契約が安価なDMMモバイルの2GBプランの比較を行ってみましょう。
(データ通信、及び音声通話専用SIMと内容が重複する部分は省略しています。)
Y!mobile 「セットでおトクキャンペーン2」 スマホプランS | ||
---|---|---|
音声通話+データ通信 2GBの基本料金 | 1980円/月 (2年目以降2980円/月) (3年目以降1GB/月に制限) | 1380円/月 (基本料に変動なし) |
初月料金や手数料 | 事務手数料3000円 +謎の初月強制?オプション料 | 事務手数料3000円+SIM発行手数料394円 ※エントリーパッケージ ※「事務手数料0円」キャンペーン期間あり |
最低利用期間 | 2年間、以降自動更新 | 1年間、自動更新はなし |
無料通話 | 1回10分以内無料(追加料金なし) | オプション(850円/月)を追加すれば10分かけ放題 |
端末 | 他店端末や別途購入orSIMとセットで購入 | 他店端末や別途購入orSIMとセットで購入 |
端末代金 | 端末を分割払いする場合、端末に応じて割引が生じる | 一括または分割購入 ポイントバック(Amazonギフト券)やキャッシュバックのキャンペーン有 |
備考 | Yahoo!プレミアム会員特典が使える Yahoo!Japanカード会員は契約時にTポイントが10000ポイント貰える | SNSフリーオプション(250円/月) |
申込方法 | オンラインショップor店舗 |
基本料金はYmobileが600円高いですが、その分10分かけ放題が標準としてついてきます。Y!mobileの2年目以降の料金は1980円/月→2980円/月に値上がりしますが、あくまで契約年数は2年であるため、1年目で止めてしまえば契約解除料が掛かる点に注意してください。
スマホプランSのメリット
10分かけ放題が追加料金なしで使用できる
Y!mobileのスマホプランは、データ通信と音声通話を1つにまとめて、かつ頻繁に電話をする人に向いています。他のMVNOなどでは決まって追加料金を取られるのですが、Y!mobileでは10分かけ放題がデフォルトでついているため、追加料金は掛かりません。
長時間の通話をする場合には「スーパー誰とでも定額」も申し込むことができますが、ガラケー(ケータイプランSS)と同様に1000円/月の追加料金が掛かります。スマホプランだと少々負担が増すため、時間制限なしのかけ放題を使用したい場合はガラケープランがおススメです。
月額割引によって端末代を安く抑えられる
スマートフォンを分割購入する場合は、端末の価格や機種によって毎月一定額の割引が生じます。全額割引(実質無料)ではありませんが、新規にスマートフォンを購入するよりは端末代を安く抑えることができます。MVNOではキャッシュバックなどのサービスは実施していますが、月額割引のようなサービスはありません。
もちろん、その他掛かる費用を計算して比べる必要はありますが、
- 新しくスマートフォン端末が欲しい
- 少なくとも2年以上は機種変せず使うつもりだ
という方は、この月額割を上手く使って全体の出費を抑えることもできます。
Yahoo!プレミアム特典が無料で使える
Yahoo!プレミアムは有料会員制(462円/月)ですが、Y!mobileスマホプラン(orデータプラン)使用者は無料で使えます。Yahooショッピングの買い物でTポイントが5%以上の高還元率で貯まるため、楽天やAmazonなどの通販をよく使う方は、その買い物をYahoo!ショッピングで行うだけでTポイントが貯まりやすくなります。
Yahoo!Japanカード会員であればTポイントが10,000ポイント貰える(期間限定)
Yahoo!プレミアム会員もしくはYahoo!Japanカード(YJカード)会員の方は、スマホプランS契約だけでTポイント10,000ポイント貰えるサービスを実施しています。(2018年4月2日まで)
加えて、YJカードをまだ利用していない方は、YJカードを作成すると入会特典+1度のカード利用でTポイントが8000ポイント貯まります。
もちろん、契約期間中はYahoo!プレミアム会員特典が無料で使えるので、Yahoo!ショッピングの買い物に応じて+αでTポイントが貯まります。
カードの申し込みとスマホ契約(それぞれ追加料金なし)をセットで行うだけで18,000ポイントを自由に使用できるのは大きなメリットです。
スマホプランSのデメリット
長く使うと料金が高くなり、使えるデータ量が減少する
Y!mobileは新規契約者を増やすために1年目や2年目の内容に少しおトク感を持たせていますが、長期利用すると通常のプラン内容と料金に戻ってしまうことを留意すべきです。
スマホプランSの場合は、
- 2年目から基本料金2980円/月
- 3年目からデータ量1GB/月
となります。
2年目から月額料が1000円増えますので、MVNO(DMM)との基本料の差額は2年間で600×12+1600×12=26,400円となります。
更に、3年目からはデータ量も1GB/月に制限されるため、MVNOとの差は顕著になります。
複数の特典や端末割引に魅力を感じている場合でも、あくまで2年間の使用という条件で利用し、2年契約満了後は使用形態によってプランを再考するのが良いかと思います。
2年間の契約期間
値上げ時期が1年後なのにも関わらず、契約期間は2年間というのがあざといところです。
端末割引を併用する場合は、そこまで割高には感じませんが、それでもMVNOに比べると縛られている時間が長くなり、その間別のキャリアのプランを検討することが難しくなります。
不必要なオプションを付けられる恐れがある
これはデータプラン、ガラケープランと同様ですが、スマホプランの場合でも、店舗申し込みの場合は不必要なオプションの契約を迫られる恐れがあります。
オンラインショップからの申し込みであればオプションを任意で選択できる構成となっているため、店舗よりもオンラインショップ経由での申し込みが便利です。
もちろん、上記リンクではTポイントのプレゼントは受けられない為、Tポイントを受け取りたい場合は、下記リンクからカードの申し込みとスマホプランの申し込みをして下さい。
結論【セットでおトクキャンペーン2はおススメできるか?】
ここまで各契約内容について細かく触れると共に、Y!mobileのセットでおトクキャンペーン2詳細について触れてきましたが、
結局、「セットでおトクキャンペーン2」はおトクなの?おススメなの?という疑問について、僕なりの意見をまとめていきます。
こんな人にはおススメ
「セットでおトクキャンペーン2」をおススメできる対象の人は限られるため、その条件について触れていきます。
電話を頻繁にするため、かけ放題を安く使いたい人
Y!mobileの通話回線で特徴的なのが、通話を安くたくさん掛けられるというメリットです。逆に言えば、通話をあまりしない場合に、Y!mobileのスマホやガラケーを選択するメリットはあまりありません。LINEやSkypeで事足りる人は、別のキャリアも含めて検討するのが良いと思います。
新しいスマホ端末が欲しい人
単純な乗り換え(端末はそのまま)の場合だとあまりY!mobileのスマホ契約のメリットはありません。新しい端末を安く手に入れたいという場合は、毎月割引のあるY!mobileの契約を検討しても良いと思います。
タブレットにスペックを求めない人
タブレットのスペックをどう捉えるかによって、このキャンペーンの良し悪しが大きく変わります。
ちょっとでもタブレットで便利な生活を…と考える場合は、まずこのキャンペーンで貰えるタブレットには満足しないので、契約しない方が良いと思います。
全く期待せずにオマケ程度で考えている場合は、意外とタブレットも役に立つため、おトクに感じるかもしれません。
MVNOのシェアプランを考えると…
このキャンペーンで貰えるタブレットは、どう考えてもサブ機にしかならないため、新しくスマホが欲しい場合は、タブレット(データプラン)+スマホ(スマホプラン)での運用を考えると思います。
しかし、このパターンだと、どう考えてもMVNOのシェアプランの方が、料金体系もわかりやすく、安く収まってしまう気がするため、「セットでおトクキャンペーン2」はおススメできなくなります。
Y!mobileの場合、データプランとスマホプランはあくまで別契約になるため、事務手数料も契約解除料も別々に掛かりますし、月額基本料も個別に掛かります。
一方で、DMMモバイルのシェアプランでスマホ2GB、タブレット1GBを使用したい!という場合は、2枚のSIMを合わせても基本料が1800円で済んでしまいます。
また、DMMはデータ繰り越しもできますし、2枚で合算した通信量であるためにデータを余すことなく使えますし、何より安いです。
スマホとタブレットを併用したいのであれば、DMMモバイルのシェアプランを申し込んで、安く浮いたお金でスペックの良いスマホやタブレットを選んだほうが経済的だと考えられます。
Y!mobileはあくまで通話ヘビーユーザーのためのキャリアと考えたほうが良いと思います(個人的意見)。
おわりに
「セットでおトクキャンペーン2」を、実際におトクと感じて使うことのできるユーザーの特徴は限られていると思います。しかし、キャリア回線を使って電話を多く使う方などであれば、サブ機を手軽に持てるキャンペーンですので、興味のある方は是非検討してみてください。