南千歳駅-新千歳空港間のJR料金が高いため電車を使わず徒歩で移動してみた

こんにちは。

札幌市内から空港へのアクセスはJRの快速エアポートが便利です。

札幌駅から新千歳空港ではバスを用いると約70~80分掛かるそうですが、快速エアポートだと約37分。早いですね。

価格(通常運賃)もバスとほぼ同価格なので高くはありません。

ただ、JRの場合、新千歳空港までの料金と、1つ前の停車駅「南千歳」で降りた際の差額がけっこう大きいのです。距離としてはあまり離れていないのですが…

ということで、南千歳駅と新千歳空港の間を徒歩で移動できればこの差額を浮かせることができます(ドケチ記事ですね、すみません……)

ただ実際に徒歩で移動できるかやってみた人はそうそう多くはないと思うので……今回実際に歩いてみました。

南千歳-新千歳空港間を歩くと節約になる

南千歳-新千歳空港間を歩くメリットはズバリ節約になるからです。

南千歳駅とは?

南千歳駅は、札幌方面から新千歳空港へ向かう快速エアポートでいうと、新千歳空港駅の隣の駅になります。

新千歳空港ができる前は、南千歳駅を「千歳空港駅」として利用していたそうです。(私の生まれる前の話…)

また、現在も「石勝線」「空港線(新千歳空港)」「千歳線(苫小牧方面)」の3路線の分岐点となっており、各特急列車が停車します。

空港の周辺は非常に殺風景ですが、駅の南口にはアウトレットモール・レラがあり、千歳科学技術大学の学生も利用しているようで、乗降人数も多い駅です。

更なる詳細はWikipediaをご参照ください。

駅舎自体は大きいのですが反して周囲は広大な大地が広がっています。

南千歳駅から新千歳空港までの距離

新千歳空港には徒歩で入ることができます。南千歳駅の北口(国道36号)からは歩道のみを歩いて新千歳空港のターミナルまで行けます。

(水曜どうでしょうの企画「東京ウォーカー」では羽田空港から徒歩で脱出できない!とひと悶着ありましたが、実際には羽田空港から徒歩で脱出された方もいらっしゃるようです。)

では、南千歳駅北口から新千歳空港の国内線ターミナルビルの端までの距離ですが、Googleマップで調べてみると

2.7kmと表示されました。

そこまで遠くはないのですが、重い荷物をリュックサックで背負っていたりするとしんどい距離ですね……

  • キャスター付きキャリーケースを引いて歩くのに抵抗が無い
  • 健脚の人、運動不足を解消したい人
  • 歩ける季節(おおよそ3、4月~11月)

あたりの条件をクリアしていれば、十分歩ける距離ではあります。

注意点ですが、普通にGoogleマップで起点と終点を決めて徒歩条件で検索すると、上記地図とは別ルートを提示されます。しかし、Googleが提示したルートは一部車道のみの区間(歩道のない道路)を含むと思われ、通行が危険であるため、一部ルートを変えています。

「南千歳まで」と「新千歳空港まで」の運賃の差額

南千歳-新千歳空港間を歩くとどの程度節約になるか?ということですが

快速エアポートの停車駅から、「南千歳駅までの運賃」「新千歳空港駅までの運賃」とその差額を以下にまとめます。(2018年11月現在の通常運賃、指定席料金は含めない)

 南千歳駅まで新千歳空港駅まで差額
南千歳0円310円310円
千歳170円350円180円
恵庭260円400円140円
北広島450円590円140円
新札幌640円880円240円
白石740円980円240円
札幌840円1,070円230円
琴似930円1,210円280円
手稲1,070円1,210円140円
小樽築港1,450円1,590円140円
南小樽1,450円1,590円140円
小樽1,450円1,780円330円

乗車駅によって、運賃の差額が変わるところがJRの計算方法の複雑さを表しています。

それにしても、札幌市内の主要駅(新札幌、白石、札幌、琴似)の差額が大きいですね……

小樽に至っては差額が330円。小樽-新千歳空港のところを、南小樽-南千歳に変えるだけで470円(26%)も安くなります。ちなみに小樽-南小樽間は約2.0km。そんなに歩いてばかりいられないけど歩けない距離でもないです。

なぜこんなに差額が出るのか

運行距離が2.7km延びただけでなぜここまで差額が出るのか?について、少し計算してみましょう。

JRの運賃計算ルールが差額を生み出す

急激な差額はJRの運賃計算ルールに基づいて算出されます。

こちらのページにJRの運賃の決め方について詳細が書かれています。が、全てを解読解説するのはしんどいので(笑)、最低限の要点を以下にまとめます。

  • 対キロ制、遠距離逓減性

JRの運賃(一般料金)の基本計算は対キロ制に基づきます。単純に距離(km)が大きくなるほど、料金が高くなるシステムです。

また、1度の移動距離が長くなればなるほど、対キロ賃率(1kmあたりの賃率)は小さくなる遠距離逓減性をとっています。一度に数百キロ単位で移動する場合は料金の上り幅が小さくなるということです、(別途特急料金や指定席料金もかかるわけですが)

その他区間特定料金など複雑な料金設定を行い調整を行っているようですがここでは省きます。

  • 加算運賃

今回南千歳-新千歳空港間で料金の差額が大きく出ている理由の1つが加算運賃です。

一方、空港への連絡線など、新たに建設された次の区間については、対キロ運賃に一定額が加算される(旅規85条の2)。なお、本四備讃線の児島・宇多津間にかかわる加算額適用区間については、下表の区間で特定運賃が定められている(旅規85条の3)。

(前述の運賃計算解説ページより引用)

新千歳空港まで分岐された路線は、言ってみれば空港利用者だけのために新設された区間で、当然整備費等も余分に掛かってしまいますので、特別に料金を加算して調整しているということになります。

また、南千歳-新千歳空港間の加算料金は140円です。

  • キロ地帯制

乗車駅によって差額が異なる理由がキロ地帯制になります。

1km毎に料金を加算していくのではなく、
「1~3km」「4~6km」「7~10km」「11~15km」「16~20km」…「51~60km」「61~70km」…「101~120km」…と移動距離に対してキロ地帯を区別し運賃を割り当てる仕組みです。11kmから50kmまでは5km刻み、51~100kmまでは10km刻みとなっています。

つまり、移動距離が2.7km延びたという条件は同じでも、

  • 移動距離が37kmから39.7kmまで延びた場合
  • 移動距離が39kmから41.7kmまで延びた場合

では、後者の通常料金のみ加算される仕組みになっています。

札幌近郊から「南千歳、新千歳空港までの料金の差額」に差が出る理由

上記ルールを把握すると、

琴似駅の差額は280円なのに、手稲駅の差額は140円であるのはなぜか?

という理由も見えてきます。

以下に乗車駅から南千歳、新千歳空港までの距離と差額をまとめてみます。

 差額南千歳駅までの距離新千歳空港駅までの距離キロ地帯区切り
新札幌240円33.1km35.7km35kmを跨ぐ
札幌230円44.0km46.6km45kmを跨ぐ
琴似280円47.8km50.4km50kmを跨ぐ
手稲140円54.6km57.2km跨がない
南小樽140円76.2km78.8km跨がない
小樽330円77.8km80.4km80kmを跨ぐ

移動距離10km~50kmまでは、キロ地帯が5km刻みです。そのため、新札幌、札幌、琴似からの移動距離は、目的地が南千歳から新千歳空港に変わったことで、それぞれ35km、45km、50kmの区切りを超えてしまっているため、運賃差額は140円+αとなっています。

移動距離50~100kmでは、キロ地帯が10km刻みとなります。手稲、南千歳からの移動距離はそれぞれ60km、80kmを超えないため、運賃差額は南千歳-新千歳空港間の加算料金140円のみです。

しかし、小樽から乗車した場合は80kmを跨いでしまうため、差額は330円と高額になってしまいます。

差額が大きい駅から乗車する場合は、南千歳から歩くと節約になる

差額が140円程度であればわざわざ歩くかどうかは考え物です。

ただ、札幌の主要駅である新札幌、白石、札幌、琴似辺りから乗車する場合は差額が200円を超えてしまいます。

南千歳-新千歳空港間を歩くと500円弱の節約になりますので、徒歩で空港を目指す価値はありそうですね。

新千歳空港から南千歳駅北口までの徒歩ルート

では実際に新千歳空港の国内線ターミナルビルから南千歳駅北口までの徒歩ルートを確認してみます。(南千歳駅から新千歳空港までは、逆ルートを辿って歩くことができます。)

唯一の曲がり角さえ気を付ければ問題なし

とは言っても、曲がり角は1度しか無いため、道に迷うこともありません。

スタートは新千歳空港国内線ターミナルです。目の前はバス乗り場があります。

また、近くにはターミナルビルの案内図があります。向かい側は駐車場Aになります。

ここから、北へ向かって(右側の歩道を歩くので、車とは逆方向)に歩いていきます

暫く真っ直ぐ歩いていくと、道が右にカーブし、

少し長めのトンネルをくぐります。

ストリートビューではわかりませんか、Googleマップの航空写真を見る限り、トンネルの上も飛行機の機体を運ぶ道のようにも見えます…!こんなところを通ってるのか

トンネルを抜けるとその後はしばらく真っ直ぐな道です。歩行者はほぼいません(僕が歩いたときはジョギングをしてた人が1人だけ)。遠くにENEOSが見えてくるまでは目立つ建物もありません。

寂しいながらも爽快感も感じる道を更に直進します。

途中に「新千歳空港」の石碑?があります。歩行者側にもちゃんと文字が彫ってありますね。

この時点でもそれなりの距離を歩いたことになりますが、更に更に直進します。すると歩道は右側にカーブを描くので、そのまま道なりに進みます。

カーブを曲がりそのまま進むと、景色が変わり高架がいくつか見えてきます。

更に歩道を道なりに進み、大きな高架の自動車道の下をくぐる際に唯一の曲がり道(方向転換)があります。右手に歩行者や自転車が通れる上り坂(歩道橋)があるので、Uターンしてこの橋を上ってください。

歩道橋を上るとJR千歳線の線路が見えてきます。

2つの歩道橋(北千歩道橋とほくしょうほどうきょう)を渡りきると…

南千歳駅北口にゴールです!2018年11月現在は、利用者が少ないのか古めかしい感じが漂っています。

徒歩に要した時間は…?

軽めのショルダーバッグ以外何も持たず、運動不足の男が新千歳空港から南千歳駅北口まで徒歩で向かうのに要した時間は、38分41秒でした。(約4.2km/hなので若干遅いですね…)

重い荷物やキャリーバッグをキャスターで引く場合には、もう少し時間が掛かるかもしれません。ただ、体力や時間に余裕のある方は十分チャレンジできる距離ですね!

おわりに

南千歳-新千歳空港間は線路が分岐し特別区間となっているため、距離に対しての追加料金が高めです。場合によっては往復で500円近く節約することができます。

節約家かつ健康志向の方には、歩く価値は十分にあると思います。

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